2012年12月25日

歯の構造と適応食

米国で糖尿病や肥満症の治療法として編み出された「低炭水化物ダイエット(ローカーボダイエット)」がここ2〜3年日本でも若い女性をはじめ流行っているようです。

医療のもとで確立された治療法ではありますが、炭水化物抜きダイエット、おかずだけ食べるダイエットと極端なダイエット法になっていることに危惧しています。

炭水化物は人体にとって必要不可欠な栄養素であり、これを長期間抜くとどうなるか?

脳が栄養不足になり、いつも頭がボーっとしたり集中できなくなります。また肝臓に大変な負担がかかり、ダイエット後に炭水化物を摂った時には血糖値の急な上昇につながり膵臓に負担をかけ、糖尿病を招きかねません。

極端なダイエット法が流行り、それにのる。

気が付けばダイエット食品会社のいい餌食になり、あげくは体調を壊してしまう。
流行に敏感な若い女性ほど気をつけなくてはなりません。


人間には適応食があります。

それは歯の構造が示す通り、穀物を磨り潰す臼歯は20本、野菜を噛み砕く門歯は8本、肉を噛み切る犬歯はたったの4本、生活習慣病にならない為にはこの割合で食生活を送ることです。

では歯の構造は一緒なのに肉ばかり食べる欧米人はどうなんだ?

欧米人は日本人に比べ胴が短く足が長い、つまり腐りやすい肉をすぐ出せるよう腸が短いのです。一方日本人の腸は長く穀物向きにできています