2015年6月22日
骨からわかるあなたの健康度 ― 健康ファミリー教室
2015年6月20日(土)、原田清貴氏を講師にお迎えし
食と健康と暮らしの「健康ファミリー教室」を開催しました。
今回のテーマは「骨からわかるあなたの健康度」。
知っているようで実は知らない、カルシウムについてのお話です。
さてみなさんは、
「カルシウム・パラドックス」という言葉をご存知ですか?
人体にとっての必須ミネラルであるカルシウムが慢性的に不足することで
骨からカルシウムが溶出してしまうというのは
テレビなどでもたまに耳にしますよね。
カルシウムが溶け出し、スカスカになった骨の写真などは
ご覧になったことがある方も多いかもしれません。
ところが、そんなスカスカの骨とは対照的に
実は血液中では、溶け出したカルシウムが過剰に存在し
血液の流れを阻害してしまうんだそうです。
血液の流れが悪くなることで、様々な病気を引き起こす原因に…。
また血液に溶け出したカルシウムが、再び骨と決着し
背骨のあたりに通っている筋肉や神経を圧迫する「とげ」に
なってしまうことも。
この「骨にはカルシウムが足りていないのに、血液中には過剰なほどカルシウムがある」状態を「カルシウム・パラドックス」というそうです。
ではこの「カルシウム・パラドックス」を防ぐにはどうしたらよいのでしょう。
「簡単なことです。カルシウムを摂ればいい」と応える、原田先生。
「しかし、イオンカルシウム製剤のような、骨に入らないで
筋肉や血液細胞に付着する“悪玉カルシウム”はNGです。骨に確実に入り、
カルシウムバランスを保つ“善玉カルシウム”を撮るようにしましょう」
とのこと。
善玉カルシウムの例としては、ほうれん草、小松菜、ヒジキ、昆布や小魚。
また、北海道八雲町で取れる、約1500万年〜2000年前の
カミオニシキ貝という貝の風化化石から精製される「風化カルシウム」は
継続的に摂取することで、骨の再生が促されるそうです。
日常的な食事に積極的に善玉カルシウムを取り入れつつ、
骨が弱ってきたなという方や、育ち盛りのお子様、また女性の方などは
サプリメント等を上手に組み込むのも、良いかもしれません。
健康ファミリー教室ご参加の皆様、ありがとうございました!