5月24日(日)に新潟県十日町市に田植えに行ってきました。仕事柄、生産地や工場等への訪問や体験に伺う機会は多いのですが、「玄米はいいよー!」と言うわりには「田植え」は初めての体験でした。
田植えといっても植える作業自体は全て田植機でやるので、苗運びや田んぼならしが主な仕事です。「ほとんどが機械化されて、昔とは比べものにならないくらい楽になった。」と義理の父・・、実は家内の実家へ手伝いに行ってきました。田んぼの隅で「手植え」をしましたが、昔は全て手作業でやっていたと思うと、気が遠くなるような大変な作業です。やはり少しでもお手伝いすると、秋の新米がいつもより一層待ち遠しくなります。
十日町市の甥っ子の給食献立を見せてもらうと、週4回以上米飯だったことに感心しました。近くの三条市では週5回の完全米飯給食を実施しているそうです。さすが米どころ新潟です。
1985年に文科省が目標に掲げた週3回程度の米飯給食が、全国平均で達成されたのが2007年度。今年4月には週4回目標になるかどうかでしたが、結局「週3回以上」という目標で決着しました。文部大臣が米飯給食を増やす目的について「(米の)消費量アップの為だと思いますが、米飯給食が週0から3回まで上昇していったにもかかわらず米の消費量が減っているのは、給食の責任ではまったくない。」と発言していましたが、このような認識だけでは残念でなりません。
米飯に合う副食とのバランスが過剰な脂肪摂取を抑制し、家庭でも日本の伝統食を定着させれば増加し続けるメタボ児童を抑えることにつながります。また、米の消費量アップになり、ヘルシーな和食が増えることで病気にかかりにくくなり、医療費のダウンにもつながっていくことでしょう。給食は年間食事回数のわずか10数%です。しかし、給食で何を食べて来たかは、大人になっても忘れない食の記憶となるでしょう。
大人になり、食が乱れ、健康のために食事に気をつけるようになるときに、「昔の給食のような食生活をすればいいんだ」といえるような献立で、食育を推進していってほしいと思います。