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もう一度、立ち止まって考えたい。私たちの世界からミツバチがいなくなること



2017年1月、米国でまた新たに1種のハチ絶滅危惧種に認定されました。

ナショナル・ジオグラフィック 日本版の記事 によると、今回認定されたのは、かつては広く見られたラスティーパッチド・バンブルビーという種類で、過去20年間で個体数が87%も激減したのだそうです。



世界中のミツバチに異変が起きている事実は10年以上前から各地で報告されており、ネット上にはミツバチの絶滅を危ぶむニュースが多数掲載されています。

(参考記事)
米国のミツバチコロニーに異状:約1/3が毎年死滅… WIRED.jp(2013年)
http://wired.jp/2013/05/10/winter-honeybee-losses/

ミツバチの群れが巣箱から次々と消えていく 世界で頻発するナゾ … iza!(2015年)
http://www.iza.ne.jp/topics/economy/economy-7042-m.html

「マルハナバチ」の一種が絶滅危惧指定に、野生蜂では米本土初 … ロイター(2017年)
http://jp.reuters.com/article/bumblebee-idJPKBN14V0QH


ミツバチは私たちの大好きな蜂蜜を作ってくれるだけではなく、野菜や果物などの農作物の受粉に欠かせない存在です。
この10数年で起きたミツバチの激減は、既に米国の経済に大きな打撃を与えはじめています。

もし、世界からミツバチがいなくなってしまったら?



考えたくもないことですが、まず前述のとおり蜂蜜は手に入らなくなりますね。

また、ミツバチの受粉に助けられていた農業が立ちゆかなくなります。
農作物の値段はどれだけ高騰するでしょうか。想像もつきません。
さらに、穀物を肥料や原料とする業界にとっても大きな痛手です。
豚や鶏、魚の養殖に影響が出てもおかしくありません。
綿花も育たないため、服の流通も滞ります。

街には花一つ咲いておらず、食料の値段は高騰し
選ばれた人しか生鮮食品を食べられなくなる…。
SF映画のような世界が眼前に広がることでしょう。


このように、私たちの生活とミツバチとの関係はとても密接なつながりがあるのです。

(参考記事)
ミツバチ絶滅の危機、アメリカ政府はどうする? … Gizmodo(2015年)
http://www.gizmodo.jp/2015/05/post_17196.html

人間社会はハチに支えられていた!ミツバチが絶滅すると世界はこうなる…しらべぇ(2016年)
https://sirabee.com/2016/10/01/169376/

(C)ミツバチを救え!DVD製作プロジェクト実行委員会


もちろん、この現象は日本でも多数報告されています。

(参考記事)
ミツバチ激減、イチゴ農家交配打撃 農薬、寄生虫影響か … 佐賀新聞(2015年)
http://www.saga-s.co.jp/column/economy/22901/216899

農薬で精子に悪影響…ネオニコチノイド系 … 毎日新聞(2016年)
https://mainichi.jp/articles/20161226/k00/00e/040/145000c

2017年7月には農林水産省が 国内での調査結果を発表 しています。
調査発表によると、水稲のカメムシ防除の殺虫剤がミツバチの死骸から検出されたそうですが、打ち出した有効対策の例は「水田の近くに巣箱を設置しない」「農薬を散布するときは巣箱を別の場所に移動させる」こと。

(C)ミツバチを救え!DVD製作プロジェクト実行委員会

こんな対策で、本当にいいのでしょうか?



(C)ミツバチを救え!DVD製作プロジェクト実行委員会

そんな、ミツバチの激減に早くから警鐘を鳴らしていた方がいます。
「ミツバチを救え」制作委員会 実行委員長 造園業と農業を営む御園孝さんです。

御園さんはミツバチの減少と「ネオニコチノイド系農薬」との関連性に着目し
日本各地から報告されているミツバチの大量失踪の現場を撮影。
「実際に、農薬散布後、生き物たちがどのような状況になっているか」を報告するためのDVDを作成しました。

それが、ドキュメンタリー映画|ミツバチを救えプロジェクト 『ミツバチからのメッセージ』です。

(C)ミツバチを救え!DVD製作プロジェクト実行委員会

一人でも多くの方にこの事実を知っていただきたいという思いから、このたび
御園さんのご協力のもと、DVD上映会と講演会を開催することを緊急決定しました。

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ドキュメンタリー映画|ミツバチを救えプロジェクト
『ミツバチからのメッセージ』 上映会&製作者(御園 考氏)による講演会
 日時:2017年5月13日(土)14〜16時
 場所:早稲田自然食品センター 4Fホール(新宿区喜久井町51番地)
 参加費:500円(税込)
 お申込み:店頭またはお電話(0120-037-497)にて
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(御園孝さん コメント)
世界中でミツバチの大量死が起こり、原因は間違いなくネオニコチノイド系農薬と知り、大切な受粉昆虫を守らなければ人々の暮らしは成りたたない。
しかもその農薬は子供たちの脳にかなり影響すると知り、これ程の大変な事態を放置できない、多くの人に知らせなければとの思いで、映画の知識が全くない状態で突っ走ってしまいました。
とにかく見てください。
マスコミには出てこない本当の話 を知ることができます。

(早稲田自然食品センター 店長より)
昨年12月の半ばに開催された国際有機映画祭にて御園さんと出会い、『ミツバチを救え!』の上映会を当店でも開催しましょうと意気投合、今回の開催となりました。
当店のお客様は無農薬無肥料の自然栽培、自然農法、有機農産物や特別栽培農産物を好まれていると存じます。そんな皆様にも、オーガニックにあまり関心がない方にも是非、観ていただきたい、そして考えていただきたいと思っております。
世界的なミツバチの大量死が何を意味するのか、何を人間に警告しているのか?蜂蜜が手に入らなくなる・・・そんなレベルの問題ではありません。ミツバチの交配がなくてはならない農産物が消えてしまいます。
日本の農業界は高齢化が進み、農薬の恩恵を受けている方々も多くいらっしゃいますので、農薬の全てが悪いなどというつもりはありません。ただ、EUなどのオーガニック先進国では使用を制限しているネオニコチノイド系農薬が、日本では逆に使用が緩和されているということには納得できません。
狭い国土、農地では生態系を根本から破壊し、人体にも影響がある危険性の高い農薬はEU以上に規制すべき問題だと思います。生態系は一度破壊されたら、元に戻るまでとてつもない時間がかかるのはいうまでもありません。
全農産物のオーガニック割合や、面積あたりの農薬使用量はオーガニック後進国オリンピックがあるなら、メダリストレベルの日本!本当にこのままでいいのでしょうか?
是非、皆様に見ていただきたい 真実のドキュメンタリー映画 です!



4Fホールには和室もあるので、お子様連れの方も大歓迎です。

この機会に是非、ミツバチと私たちの世界について
一緒に立ち止まって考えてみませんか。


ドキュメンタリー映画|ミツバチを救えプロジェクト
『ミツバチからのメッセージ』 
2010年/カラー/デジタル/上映時間:57分
構成・撮影・編集:岩崎充利
音楽:コイケ龍一
製作:ミツバチを救え!DVD製作プロジェクト実行委員会
(C)ミツバチを救え!DVD製作プロジェクト実行委員会